Episode.4

チャレンジを続ける理由

今回の移籍について、どのような背景があったのですか?

最初は引退も考えて、コーチの勉強をしながら家族との時間も増やすことも真剣に考えた。でもやっぱりプレーヤーとして残る決意をして。それはアルバルクとしても了承してくれたんだけど、でもこの先プレーヤーとしてやっていくことを考えたら、1年でも長くプレーヤーとして残れる選択肢にしようって思ったんだよね。

移籍した方がプレーヤーとして継続していける可能性が高まる?
そうだね、それこそアルバルクは若くてフレッシュな選手が多いからね。自分がもし今回プレーヤーとして残っても、じゃあ来年ってなったらやっぱり分からない。もちろんどの選手もそれはあるけど、でもより自分のバスケット観とか、ベテランとしての価値や良さを伝えられる環境、そういう部分でまた新たに最初からチームに貢献していくのも面白いなって。やっぱり挑戦を選んでいきたいって決断したよ。
今の祥平くんのバスケの楽しさはどこにある?
今は次のチームでちゃんと自分の仕事を全うできるか。
アルバルクには長く在籍したのもあり、ある程度役割や自分のやることは明確だったから、それはそれでもちろん、やりがいはあったけれど、次は新しい環境で自分がそこにポンと入ってまた自分で役割を見つけなきゃいけない。そして、それが本当に合っているかっていうのを常に自問自答しながら、それが果たしてチームにプラスになっているかとかをまた1から考えられるのはやっぱり楽しみだよね。
チームでの役割っていうのは任されるというより、自分で見つけていくもの?
ある程度は自分かな。もちろん、入るときにざっくりとした期待値というか役割・任務のようなものは伝えられたりするけれど、でもそれは実際やっていくなかで必ずしも一致しなかったりもする。じゃあそしたらこっちの役割もやんなきゃいけないのかなっていう風にまた自分で考えてやっていくような感じ。
次のチームではきっと自分が一番ベテランになるだろうから、そこはまたチーム状況とか見て、コーチ陣とかと答え合わせとかしながら、また違う角度から他の選手と関わっていくような立場になっていく。バスケットだけじゃないチーム役割もあるからね。
今は試合に出て指示出しばかりする立場じゃないから。選手も色々な個性があるからね。何か一つ伝えるのも、選手によってアプローチの仕方は違うから、そういうことを考えてやっていくのはすごく楽しいよ。
仲間との関わり方とか声の掛け方みたいな感じかな?
そうだね。例えばマンツーマンで隣にドンって座って、じゃあ話そうってなったときにしっかり話してくれる選手もいるけど、そういうときは話さない選手もいる。だったらご飯食べながら、ちょっと世間話とかして砕けてからポロポロって話してくれる、そんな選手もいるからほんとコミュニケーションの取り方も色々だよね。
ベテラン選手ならではの役割とは何だと感じますか?
そうだね、各選手たちがいつも気持ちよくプレーしていれば良いけど、必ずしも常に全員が全員、そうではないこともある。だからそういう時に意見をできる限り汲み取ってあげて、自分で解決できることならするし、自分にできないことならやんわりコーチ陣に伝えたりしてコーチ陣とのギャップをなくすというか。つなぎ役のような役割はあるのかな。あとは試合の流れを汲んで、やるべきことをやらせる、徹底させるとか、そういうもの増えてくるよね。
試合の流れを読み取れるのもベテラン選手ならではの経験値からできる強みだよね。
そうだね、そこは結構自信あるかな。やらなきゃいけないこととか、逆に試合状況で今、絶対やってはいけないプレーとかもあるからね。
これからの理想像や展望をぜひ聞かせてください
とりあえずはもう、自分自身が体的にも気持ち的にも、もうバスケいいかなってなるまではやり続けたい。それがもしかしたら来年になるかもしれないし、まだまだ先になるかもわからないけど。そのくらいまでやったら、その後はコーチングしたいかな。
特に個人的には、小学校と中学校で合わせて9年間。そこってやっぱり土台作りとしてすごく大事だと思うからね。考えはまた変わるかもしれないけど、今時点では、基本の土台となる年代にバスケットの楽しさ、勝つ楽しみっていうのを伝えたいって思うかな。
ありがとうございました。
これから、移籍先でのまた新たなチャレンジを引き続き応援しています!

最後に、日々夢や目標に向かって頑張る選手たちにメッセージをお願いします。

-Message-

DorDo

やるか、やるか?
どんな状況になっても「やる選択肢」しかない。
逃げるのは簡単。その状況でいかにやれることをやるか。

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