Episode.7

選ばれる人になるために
柔道界のトップレベルを知る横山さんにぜひ伺いたいのですが、 トップになれる選手、選ばれる選手とそうでない選手は何が違うと感じますか?

そうですね。
もうこれを言ったらすべて覆すことになってしまうかもしれないのですが、、、、

 何が違うって考えたときに、やっぱり「運」だなって。

「運」ですか!?

はい。「運」です。

もちろん、実績とか競技能力とかは当然の前提として。でもやっぱりオリンピックや世界選手権に出場できるチャンスって、4年に一度。柔道の階級は何階級もありますが、私の世代ですばらしいと言われるような選手も必ずしもオリンピックに出場できているわけでもない。
ほんと激しい競争のなかでピーキングがしっかりできた本当にトップの中のトップが代表になって世界で戦っていく、勝っていくんですよね。

その中での一つの要素にはなりますが、絶対的に外せない要素が私は「運」だと思っています。

リアルなトップたちの現実を見られてきた横山さんだからこそ、のお話ですよね。

科学的根拠も何もないんですけどね。
でも本当に「運を引き寄せないとだめだ」と思っています。

オリンピアンの人たちというのは、本当にこう紙一重のところがで差が生まれるわけじゃないですか。

オリンピック選手になれる人となれない人っていうのを間近で見て、この差は何だろうって考えたときに、「環境」と「本人の努力」と「運」。
この「運」というのは確実にあると思っています。

野球の大谷翔平選手も高校時代から目標の一つに「運」について書かれていましたね。 運を引き寄せるための具体的な行動目標があったと聞きます。

はい、これは本当にすごく大事だと感じます。

当事者じゃないと運とか言われてもピンとこないんですけどね、、笑。

最後は結果論にしかならないですけど、少なからず、そういうことへの努力が運を引き寄せることに繋がっているんじゃないかって思っています。

横山さんご自身も、幼少期時代からの夢であったオリンピックの舞台に立てた。 もちろん、実力と努力があったと思いますが、そのなかでしっかり運も引き寄せられたと感じます。何がそのようにさせたと感じられますか?

自分のなかではやっぱり、日頃の行いを大事にすることが、誰でもできる運を引き寄せる行動だと思います。

単純なことですが、「挨拶する」「感謝する」「物が落ちていたら拾う」。

ゴミ拾いとかは、これはもう邪道かもしれませんが、「運を貯めるチャンスだ!」と思って、無意識にというより、意識的に日々取り組んでますね。笑

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